Lepy LP-2024A+、F900S、サブウーファーをモバイルバッテリーで動かす。

2024年3月17日

Lepy LP-2024A+、F900Sをモバイルバッテリーで動かしてみました。
Quick Charge3.0、2.0対応のモバイルバッテリーなら12Vを取り出すことができるのでそれを利用してみました。
これを応用すれば、ETC車載器もモバイルバッテリーで駆動可能です。
+B、ACCを12Vのプラス側、GNDを12Vのマイナス側に繋ぐだけです。

【参考にしたサイト】
https://wakwak-koba.hatenadiary.jp/entry/20170716/p1
https://lowreal.net/2015/12/07/3
https://www.youtube.com/watch?v=DXMHB1GCGEE
https://qiita.com/nak435/items/67aca33ca49b6f328faa
https://keisan.casio.jp/exec/user/1316485613
こちらのサイトの情報をかなり参考にさせて頂きました。
あとはQuick Chargeの動作概要として、CHY100、CHY103のデータシート、
アメリカの特許情報「Pub. No.: US 2014/0122909 A1」も参考になりました。

 

まず、回路はこんな感じです。今回は余ってたdigisparkを使用しました。arduinoでも対応可能です。
ユニバーサルボードは6cm×4cmです。ダイソーで売ってる5個100円のミニケースにぴったりでした。

P0ポートは後程説明するブートローダ書き換え時後にGNDに落とすときに使用します。
今回はジャンパーピンで対応。
P1ポートをONにするとUSBのD+に0.6Vが印加されます。
P2ポートをONにするとUSBのD-に0.6Vが印加されます。
0.6Vは手持ちの抵抗を使用して10kΩと1.8kΩの分圧抵抗で取り出すことにしました。
(実測0.8V程度ですが、幅を持ってますので問題無し)
USBモバイルバッテリーからの電源はdigisparkのVINに繋ぎましょう。12Vを取り出す予定ですので5Vに繋いではいけません。

スケッチはサイト「氾濫原」様の物をほぼそのまま使わせていただきました。

実際にアンプに繋いでみた結果が上記写真です。ちなみに車両搭載の120Wサブウーハーも電源共通で鳴らしてます。
モバイルバッテリーに書かれたスペック通り18W出力、12Vで1.5A流すことができますが、かなりうるさい。
私にはこの半分程度の音量で満足です。

ところで、digisparkには作動開始まで5秒のディレイがあります。
電源繋いで12Vになるまでに少し時間がかかるのが気になったので、
上記の「Qiita @nak435」様の記述を参考に、ディレイをなくす変更をwindows10で実施しました。

まずは必要データを入手
https://github.com/micronucleus/micronucleus/tree/master/commandline/builds/x86_64-mingw32/
「libusb0.dll」「micronucleus.exe」を入手
https://github.com/overfl0/NocInformatykaBoard/blob/master/upgrade/releases/micronucleus-1.11-entry-jumper-pb0-upgrade.hex
「Raw」ボタンを右クリックして「micronucleus-1.11-entry-jumper-pb0-upgrade.hex」のリンク先を保存。

これらをまとめてCドライブにフォルダ作って保存します。フォルダ名はdigisparkなどで。

コマンドプロンプトを起動して下記画像のように入力します。

Please plug in the device …と表示された後にdigisparkをつなげば、
digisparkのブートローダが書き換えられて起動までの5秒が短縮されます。
この作業を行った後、digisparkのスケッチを書き換えるときはP0ポートをGNDに落としてから作業してください。

電子工作

Posted by gonzy